最近になって「人生100年時代」という言葉をよく聞くようになった気がします。
ついこの間まで長生き比べをしていたのに、「人生100年時代」と聞くと今までのライフプランはどうしていいか判らなくなりませんか?
私は今65歳、あと35年あります。35年も遊んで暮らすのは嫌なので、根本から考え直すことにします。
「人生100年時代」を提唱したのはロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授です。
今日はその内容をご紹介しようと思います。
今までとはまったく違う考え方が必要になってきます。
マルチステージ化する人生
今まで人生はおおまかに3つのステージで捉えてきました。
1)大学や学校でものを学ぶ教育の時期
2)就職して仕事に専念する(出産して子育てする)時期
3)会社を退いた引退からの時期
今、「人生のマルチステージ化」が起きていると教授はいいます。今までと同じくらいのスキルでは100年時代には対応できないでしょう。
年齢により変わるその時々の状況に応じて、常に新しいことを学び、新しいスキルを身につけていく必要性があるといいます。
今までみたいに、フルタイムで働いて引退してという流れではなく、新しい働き方がでてくるのではないかということです。
個人の持つ「無形の資産」を磨く
グラットン教授は「お金や財産ではない『無形の資産』の重要性を考えましょう」といいます。
1)「Productivity(生産性)」社会の中で何かを生み出す力のこと。
常に何かを学び続ける姿勢を持ち、世間から評価されるスキルを持ち、
他の人の役に立つこと。
2)「Vitality(活力)」心身が健康であること。
子育てや夫婦の時間、コミュニティの中で過ごす時間を十分に持てるような
人生をデザインすること。私たちも時間の使い方、働き方を考え直す必要が
ありますよね?
3)「Transformation(変身する力)」今とは違う自分を作りあげる能力。
常に今までの自分をゼロカウントにして、新しい自分を作っていく必要が
あります。これは結構自分改革が大事で一番必要なことかもしれませんね。
さらにグラットン教授は「人生100年時代を恐れる人たちもいますが、怖がる必要はありませんこれは人類に与えられた贈り物なのです。」「
でも、それを有意義なものにするには、人生をマルチステージで考え、自分の無形の資産に目を向けることが大切です。」
さらにこれから必要なリーダー像は「明るい未来をポジティブな「ストーリー」として語れるリーダーが必要だ」といいます。
「周囲をよく見る。振り返って考える。見たことを咀嚼し、自分の価値に結びつけていく。」
「そうした外向きと内向きのバランスが適切に組み合わさっていることが、明日を導くリーダーの条件」だといいます。
私と同じように未来について考えたい人、一緒に考えていきませんか?
技や方法を追求する前に自分のライフスタイルをどうするのか、ゆっくり時間をかけて考えていきましょう。私は今も考え中です。
こちらにグラットン教授の動画とテキストがあります。
https://www.fujitsu.com/jp/vision/insights/201712event2/#anc-01