今こそ「パパスイッチ」ON】をご紹介

コーチング

この記事は私がいいたかったことを、NPO法人「ファザーリング・ジャパン」代表理事の安藤哲也氏がとても判りやすく教えてくれたのでシェアします。中身は聖教新聞に掲載されたのを簡単にまとめたものです。
安藤氏の写真はファザーリング・ジャパンからお借りしました。

背中より笑顔を見せて

団体名の「ファザーリング」には「父親であることを楽しもう」という意味が。設立したのほ2006年、まだイクメンなどという言葉もない時代。

安藤氏の父親はまったく笑わないタイプ。典型的な昭和の父親で、専業主婦の母親には「誰のお陰で飯が食えると思っているんだ!」と暴言ばかり。こういう父親にはなりたくないという思いが「笑っている父親を増やそう」「オヤジを反面教師にしよう」と思った事がきっかけでNPO法人を設立。

日本全体が右肩上がりの経済成長をしている時代は父親も仕事一筋の“背中”を見せていればよかったかもしれないが今は違う。

大人がイライラして不安を口にする。そんな大人の背中を見ている子供たちは未来に希望が持てない。これからの時代、父親が子どもと向き合って”笑顔”を見せていかなくては、子どもが健やかに育たない。そう一貫して「父親像」の転換を訴えてきました。

近年「社会での女性活躍」が叫ばれていますが、むしろ変わらなければいけないのは男性だと安藤氏はいいます。現実を頑張っているのは女性たち。次は男性の番。「家庭での男性活躍」こそが社会を変えていくのです。

OSを入れ替えよう

コロナで仕事も環境も大変な中、「そんなの無理!」という声もありますが、そういう今だからこそ「コロナ禍というピンチを千載一遇のチャンスと捉え、自分も職場もアップデート(更新)しませんか?」って。

具体的には「OS(基本ソフト)」を入れ替えしよう!例えばパソコンのOSに例えるとWINDOWS95のままで仕事をしているようなもの。もしも、そのOSで仕事をしようとするなら、速度も遅く、すぐにフリーズして使い物にならなくなるし、最新のソフトも入れられなくなる。

パパがOSを入れ替えないとそれと同じようなことが家庭でも起きる。女性は子育てをすることで多少なりとも新しいOSにバージョンアップしている。それを「母親は育児」「父親は外で稼ぐ」という風に性別で役割を分けるような古い感覚が上司やパパにあるとどうなるでしょうか?

子育ての知識を得ながらバージョンアップしているママに比べて、古いままのOSのパパはどんな風に見えるか判りますよね。「父親であることを楽しむ」ことのその一歩は「OSを入れ替える」ことです。

これは職場でも同じこと!今の若い世代は男女を問わず「父親も子育てするのは当たり前」との意識が高まっているのに、「母親は育児」「父親は稼ぎ手」という古い感覚に上司が縛られたままだとどういう結果になるのか?

逆に新しいOSで新しいソフトを使いこなしてドンドン仕事を進めていくような上司の元では優秀な部下が集まったり、業績も伸びることが容易に想像できるますよね。

コロナで在宅時間が増えたパパ、コロナで生き残りを懸けている企業、どちらも“今”がOSを入れ替えるチャンス!!

子どもたちの体調管理に気を配ることはそのまま職場の部下たちの健康管理に心を配ることに繋がります。

子どもたちは失敗を繰り返しながら成長していくものです。心豊かに伸びている子どもの親に共通するのは、「我が子」の可能性が開くのを「信じて待つ」力に長けています。信じてくれない人より、信じていてくれる人の為に応えようと思うのは自然の感情です。それは部下でも子どもでも一緒です。

子育てをしている男性は職場でも「懐が深い」と感じることが多いですが、それは自分のことが自分でできる「自立した人間」の姿でもある。日本では自立できていない夫も少なくない。

育ては「生活力」「自活力」「人間力」を培うことでもあるのです。

同じ船の乗組員

家庭でも、地域でも、職場でもものごとを一人で進めていくことはできません。何かしらの大きな目標を達成するには「チーム」として支えあい、励ましあっていくことが欠かせない。家族もチームです。

夫婦とは、子育てという”期間限定のプロジェクト”を共に遂行する同志であり、同じ船の乗組員である。

パパ自身も、また、ハンドルを握った“主体者”であるとの自覚を持って欲しい。世のママたちがパパたちに一番求めているのも、その主体者意識ではないでしょうか?それがないから「一緒に考えて」「もっと話を聞いて欲しい」という風になる。

主体者意識を持っていれば、家事も育児も自らする筈だし、やった事をいちいち自慢しないでしょう(笑)

職場でも当たり前のことをした上で、それ以上の成果を出して初めて評価される。

子どもたちとも日常の関わりなくして子どもとの信頼関係は育まれません。子どもとの信頼関係が築けるパパが増えた分だけ社会も会社もしなやかになるのです。

NPO法人ファザーリング・ジャパン丨笑っている父親になろう
https://fathering.jp/index.html

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