現代人はタンパク質不足
現代人のほとんどはタンパク質不足。年代に関係なく、ほとんど全ての方がタンパク質不足だそうです。
私も食べるものには結構気を使っていて、昼食か夕食には肉か魚は必ず、食べるように注意していました。それでも主人の体重計には「タンパク質不足です」と出てきます。最初は、こんなに注意しているのに、おかしいんじゃないの?と思いました。
伊達式燃焼型ダイエットを実践していたし、コンビニごはんで済ませる人が多い中、野菜もタンパク質にも気を使い料理していたのにと不思議に思いました。
しかし、この本を読んで、なるほど!まだまだなんだと思いました。このストレス社会を生きていく為には、たくさんのタンパク質を消費してしまっているのですね。ストレスもタンパク質を多く消費するそうですよ!
私たちの体はタンパク質でできている
卵は、すべての栄養素をバランスよく含んだ食品です。人の体内で作ることのできない9種類の必須アミノ酸をしっかり含んでいる、栄養学的にみてもとても優秀な食品です。
この必須アミノ酸は1つでも欠けると大事な栄養障害を引き起こすので、バランスよく摂取しなければなりません。これを数値化したのがアミノ酸スコアで、卵のスコアは最高値の100です。他の肉でも魚でも100ではありません。
タンパク質が足りてくると、体調や、メンタル、外見にも影響が現れ、エネルギーに満ちてきます。
血液、血管、筋肉、骨、歯、皮膚、毛髪、内臓、脳、爪など人体を構成する要素の全てがタンパク質からできています。
さらに子供の成長、体の維持、免疫力、人体の酵素、ホルモンの生成、すべてタンパク質が関わっています。
タンパク質不足で起こるさまざまな不調
タンパク質が足りなくてでる症状です。
具体的には
・身長が伸びない
・皮膚の老化が早い
・髪がパサつく
・シャンプーやブラッシング時の抜け毛
・日焼けの回復が遅い
・傷が治りにくい
・集中力がない
・疲れが取れにくい
・ストレスに弱い
・うつ状態になりやすい
・更年期症状が重い
・生理不順、不妊や早産
・骨粗鬆症
・貧血
・認知症のリスク
(脳はタンパク質の塊なので)
年を取るほど、タンパク質が足りているか、足りていないかは顕著に出てくるそうです。
三浦雄一郎さんも肉を食べることで有名ですよね?
三浦さんいわく「月1回は息子の豪太と二人で1.5キロのステーキを食べます。
普段は300グラムほどの肉を週に1、2回。納豆やヨーグルトなどの発酵食品も毎朝食べます。」
加山雄三さんなども本当にお若い!!タンパク質が足りているのですね。
テレビを見ながら、主人と「本当に若いよね?」って話していました。
美容のために使うお金があったら、卵を積極的に取る方が断然いいですね。安いし、どこにでもあるし、効果もしっかりあります。
受験生たちが小腹が空いた時に取るのもオススメです。おにぎりなどの糖質でないので、食べても眠くなりません。
もし、ゆで卵だけで足りなくておにぎりを食べる場合は先に、卵を食べてから、おにぎりを食べてくださいね。最初のひと口が肝心ですので!
コレステロールは敵ではない
コレステロールは人にとって重要な栄養成分です。最も重要な役割としては、人の身体を形成している約60兆個の細胞の細胞膜を作っています。
細胞はこの細胞膜を通じて生命に必要な物質や情報の出し入れを行っているのですが、コレステロールはたんぱく質やリン脂質とともにこの細胞膜の機能を維持する役目を担っているのです。
その他にも、コレステロールはホルモンや胆汁酸の原料や、ビタミンDの前駆体にもなっていて、人が生命を維持するために必要なさまざまな働きに関与しています。
また、卵はコレステロールを高くすると思われています。実際にはコレステロールを除去する働きがあり、卵の黄身には細胞膜の主成分であるレシチンが豊富です。
レシチンは人間の細胞の細胞膜の主成分であり、特に脳や肝臓の細胞膜に大量に含まれ、細胞を若々しく保ったり、脳や神経系のはたらきを活発にするなどの働きがあります。
また、細胞の中からコレステロールを取り除く時にはたらく酵素の作用を助け、血管壁にこびりついたコレステロールを除去して血管の若さを保つ。つまり、動脈硬化や狭心症、脳卒中などに対する予防効果があるのだ。 卵を食べてコレステロールが下がるなんて、不思議な感じがしますよね?
人間に必要なコレステロールを70〜80%は肝臓でつくられています。残りの20〜30%を食事から摂取しています。コレステロールは体の中で常に一定量調節されています。
食品から多く摂取すると肝臓で作られるコレステロール量が減り、食品からの摂取が少ないと肝臓で作られるコレステロール量が減ります。
コレステロール量の多い卵食べても、コレステロールには影響しないのです。これまで誤解を受けてきたコレステロールですが、本当は身体を構成する細胞の細胞膜を作り、脳の神経細胞やホルモンを作るとても重要な脂質です。
卵には神経伝達物質の材料のコリンもたっぷり
受験生のみならず、記憶力や集中力を高める方法を知りたいですよね?記憶力や集中力は訓練することで鍛えられますが、栄養素であるコリンを摂ることで活発にすることもできます。
卵に入っているコリンは、食品の中で最も脳内に届きやすい物質で、大体大豆の3倍の量が含まれています。
このコリンをビタミンB12と組み合わせて摂ることで、アルツハイマーや認知症の改善に効果が出ることが明らかになってきました。
またコリンは血管を拡張させて血圧を低下させ、高血圧の予防効果があります。コレステロールや中性脂肪の量を適切に保つ働きがあります。
卵が成人予防の予防になるなんて本当に驚きですよね。
コレステロール値が低い人は寿命が短い
最近では、総コレステロールが低いよりも高い方が長生きするという調査報告がたくさんでています。
コレステロールは細胞膜の材料なので、不足すると丈夫な細胞膜が作れず、血管がもろくなります。脳出血は高血圧が原因かと思われがちですが、血管がもろいことで脳出血のリスクが高くなることもわかってきています。
また、ウィルスや細胞に対して抵抗力が衰え、体力の低下を招くことに。
日頃から卵を取っていれば、コレステロールが免疫力を上げる材料になります。
コレステロールがもっとも多い場所が脳で体内の1/4が脳に集中しています。コレステロールの値が低いと脳の働きが低下し、気力もなえやすいと考えられています。
脳内物質が減少することで、うつや精神不安もでます。コレステロールが低いことで、さまざまの不定愁訴が起きます。
卵は1日にどれくらい食べていいの
糖尿病や高血圧などがなければ、1日10個までは大丈夫です。最低でも1日2個、シニアの方なら3個を食べるのをお薦めします。まずは、1日に3個を1週間でも続けてみてください。
年代によっても変わりますが、シニアの方はストップエイジングのために卵がより多く必要です。1日のタンパク質推奨量は男性60g、女性50gです。
元気に長生きを考えるにはタンパクリッチになるのがお薦めです。できれば、1日3個、肉や魚をキチンと摂取する人でも2個は食べるのがよいです。
ダイエットに効果的な食べ方
卵はダイエット食品として理想の食材です。太る原因は糖質である、ごはん、パン、麺類、スナック菓子などの糖質の取りすぎです。
卵ダイエットのポイントは主食のごはんを卵に置き換えること。ごはん1杯(150g)の糖質量が55g、卵3個の糖質は1.1gです。卵1個で約91kcalと低カロリーです。
卵に不足している栄養素はビタミンCと食物繊維なので、野菜やキノコをたくさん入れて調理したり、卵をスクランブルエッグや目玉焼きにサラダやお漬物をプラスすれば、栄養バランスも完璧です。
一気にダイエットしようとするのでなしに、卵や肉、魚などの動物性タンパク質
私自身は子供の頃から卵で育ったようなものです。好き嫌いが多かったので、ほとんど何も食べずに「かけ卵ごはん」が唯一のごはんでした。それにハッサクやスイカなどの果物や、トマトなどの野菜を食べていました。
自分でよくあれで栄養バランスが取れたとずっと思っていましたが、卵を1日に2〜3個は食べていたので、バランスが取れていたのですね。